1. 換気システムとは？

家の中の汚れた空気を外に出し、新しい空気を取り入れる仕組みです。
2003年以降、新築住宅では「24時間換気」が義務化され、住宅の性能や暮らし方に合わせて換気の方法を選ぶことが大事になりました。

2.換気システムの3種類

■ 第1種換気（給気・排気を両方機械で行う）

最も制御しやすく、室内環境を一定に保ちやすい方式です。

メリット

• 外気温の影響を受けにくい
• 設計どおりに換気量が確保できる
• 熱交換器付きだと冷暖房効率が高い（電気代の節約に◎）
• 高気密・高断熱住宅に相性が良い

デメリット

• 初期費用が高い
• フィルター清掃や交換が必要
• 機械式なので故障リスクがある

こんな人におすすめ
→ 快適性・省エネ性を重視する方（特に子育て世帯やアレルギー持ちの方）

■ 第2種換気（給気のみ機械・排気は自然）

特殊用途向け。住宅ではほぼ採用されません。

特徴

• 室内を陽圧にしてホコリの侵入を防ぐ
• 手術室・クリーンルームなど清潔さ最優先の場所で使用

デメリット

• 家だと湿気がこもりやすい
• 設計が難しくトラブルになりやすい

■ 第3種換気（排気のみ機械・給気は自然）

住宅で最も多く採用されている方式です。（特に建売）

メリット

• コストが安い
• 仕組みがシンプルで故障しにくい
• メンテが簡単

デメリット

• 外の冷気・暑い空気がそのまま入る
• 気密が低いと計画通り換気されない
• 冬は“すきま風のように感じる”ことも

こんな人におすすめ
→ 初期費用を抑えたい、メンテを楽にしたい方

3. 結論：どれがいいの？

• 快適性・省エネ・冬の寒さ対策 → 第1種（熱交換）
• コスト優先・シンプルな仕組み → 第3種
• 第2種は一般住宅では選ばない

住宅性能が上がるほど、第1種換気のメリットが大きくなります。

高性能な家は室内の空気をしっかりコントロールできるので、
第1種のような精密な換気システムと相性抜群です。

室温に近い空気を取り入れられるので、
冬の冷え込みや夏の暑さを感じにくく、空調効率も良いからです。

逆に、断熱・気密が低い家では第3種のほうがトラブルが起きにくいことも！

気密が低く隙間風が入ってくると第1種の特性の「計画換気」が成立しなくなります。

よって、結露が発生したり、室内の温度・湿度が安定しないなど

第一種の特性を生かしきれないことがあります。

お家を建てる際には、換気の事も考えて計画されることをお勧めいたします！

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