団信(団体信用生命保険)とは?

団信とは、住宅ローン契約者に万が一のことがあったとき、残りの住宅ローンを保険で完済してくれる仕組みのこと。
一般的には、死亡または高度障害になった場合に保険金が支払われ、家族にローンが残らないようにするためのものです。
最近では 働けない状態までカバーした手厚い団信も増え、住宅ローン選びの重要ポイントになっています。
■ 団信に加入するメリット
① 家族にローンを残さない安心
もしもの時に返済がゼロになるため、住宅の維持が可能になります。
② 保険料が金利に含まれる銀行が多い
別で払う必要がなく、住宅ローンの金利上乗せとして分かりやすい。
③ ライフステージに合わせて選べる
健康状態や家族構成に応じて、必要な保障を追加できます。
■ 主な団信の種類
● 標準団信(基本形)
・死亡
・高度障害
ほとんどの銀行の住宅ローンに自動付帯しています。
● 3大疾病保障付き団信
がん・心筋梗塞・脳卒中で所定の状態になると、ローン残高が0円に。
金利上乗せはおおむね+0.1~0.3%程度。
● 8大疾病・全疾病(就業不能)団信
病気やケガで長期間働けなくなった場合、
・一定期間はローン返済を保険が肩代わり
・条件を満たすと残高が一括返済
働けないリスクに備えたい人に人気です。
● がん保障団信(50%免除〜100%免除など)
がん診断で残債の一定割合が免除されるタイプ。
早期発見でもカバーされる商品が増えています。
● ワイド団信(持病がある人向け)
通常の団信に通らなかった人でも加入できる緩和型。
金利は少し高めですが、住宅ローンを利用できる大きなメリットがあります。
■ 団信はどう選べばいい?
◆ 子育て世帯
働けない期間が長くなると家計インパクトが大きい
→3大疾病 or 全疾病団信が人気。
◆ 共働き世帯
収入源が複数
→標準団信+必要な保障だけ追加のシンプル構成も◎
◆ 健康状態に不安がある
ワイド団信の有無で銀行選びが変わることも。
■ 団信の注意点
- 過去の病歴や現在の健康状態によっては加入できない場合がある
- 加入できないと住宅ローンが借りられない金融機関も多い
- 同じ「3大疾病」でも銀行ごとに条件や免除基準が違う
- 金利上乗せタイプは返済総額にも影響するので要チェック
団信は、住宅ローンにおける保険の土台。
どの団信を選ぶかで、万が一のとき家族が受けられる保障が大きく変わります。
住宅ローンを選ぶときは金利だけでなく、
「自分の家庭に合った保障がついているか」
という視点も持つことが大切です。
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