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本日のテーマは「階段と廊下の関係性について」です。

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皆さんは、階段と廊下の関係性と聞いて、どのような印象をお持ちでしょうか?

階段と廊下は、建物内の異なるフロアや部屋間を人々が移動するための「動線」を構成する、非常に密接な関係にある要素です。

それぞれが単体で存在するのではなく、互いに影響し合い、空間全体の機能性、安全性、快適性、そして美観を決定づけます。

1.動線の連携と連続性

・一体としての移動経路: 階段は垂直方向の移動、廊下は水平方向の移動を担いますが、これらは分断されたものではなく、

多くの場合、連続した移動経路の一部です。例えば、2階の部屋から1階のリビングへ移動する場合、

2階の廊下 → 階段 → 1階の廊下 → リビング、というように連携します。

・スムーズな接続: 階段の最上段や最下段が、スムーズに廊下へと接続される設計は非常に重要です。

段差や急なカーブなどがあると、つまずきやすくなったり、移動が滞ったりする原因となります。

特に高齢者や小さな子供がいる場合、この接続のスムーズさは安全性を大きく左右します。

・視線の誘導: 階段を上り終えた時に自然と廊下へと視線が誘導され、次の目的地へと進みやすいような配置が理想的です。

2.空間体験への影響

・空間の質を決定づける: 階段と廊下は、主要な部屋(リビング、寝室など)ではないものの、人々が必ず通る場所です。

これらの空間の質が、建物全体の印象や住み心地に大きく影響します。

・光と風の取り込み: 階段の吹き抜けや廊下の窓は、建物全体の採光や通風に貢献します。特に日本の高温多湿な気候では、

階段と廊下を通じて空気の流れをつくることで、快適な室内環境を維持する役割も持ちます。

例えば、階段の吹き抜けから自然光が差し込み、それが廊下まで届くことで、建物全体が明るく開放的な印象になります。

3.開放感と閉鎖感のバランス:

・階段の吹き抜けと廊下: 階段の吹き抜けを大きく取ることで、廊下を含めた上下階の空間に一体感が生まれ、

開放的な印象になります。しかし、プライバシーや音の問題が生じることもあります。

・廊下の幅と長さ: 廊下が狭く長いと閉鎖的な印象を与えがちですが、適切な幅と、途中に窓やニッチを設けることで、

圧迫感を軽減できます。

4.プライバシーとセキュリティ

・ゾーニングの明確化: 階段と廊下は、パブリックゾーン(リビング、ダイニングなど)とプライベートゾーン(寝室、書斎など)を

明確に分けるための「境界線」としての役割を担います。例えば、2階に寝室を集中させ、階段を上った先の廊下から各寝室へ

アクセスさせることで、1階のリビングからの視線を遮り、プライバシーを確保できます。

・音の伝達: 階段の吹き抜けや廊下は、音の伝達経路にもなります。プライバシーを重視する場所(寝室など)への廊下は、

音の漏れにくい配置や素材選びが重要になります。

5.デザインの一貫性

・素材、色、照明の調和: 階段と廊下は、空間全体のデザインコンセプトに合わせて、素材、色、照明などを統一感を持たせることが重要です。

例えば、「引き算の美学」を追求するならば、両者で同じミニマルなデザインや素材を用いることで、

空間全体に連続性と洗練された印象を与えることができます。

・視覚的な連続性: 階段を上りきった先に広がる廊下のデザインが、期待感を高めたり、空間のテーマを明確に伝えたりする

役割も持ちます。逆に、階段と廊下のデザインがバラバラだと、空間に統一感がなく、ちぐはぐな印象を与えてしまいます。

6.バリアフリーと安全性

・一体的な配慮: 高齢者や身体の不自由な方が利用する場合、階段だけでなく、それに接続する廊下にもバリアフリーの配慮が必要です。

手すりの連続性、廊下の十分な幅(車椅子が回転できるスペース)、段差の解消、滑りにくい床材の使用などが挙げられます。

・避難経路としての役割: 火災などの緊急時には、階段と廊下は安全な場所へ避難するための主要な経路となります。

このため、十分な幅の確保、障害物の排除、適切な避難誘導表示、非常用照明の設置などが考慮されます。

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7.階段における「引き算の美学」

階段は構造物としての存在感が大きいため、引き算の美学を適用することで、空間全体に与える印象を大きく変えることができます。

具体的なアプローチ:

1)要素の最小化:

・蹴込板の省略: 踏板のみで構成される「スケルトン階段」や「ストリップ階段」にすることで、光や視線が通り抜け、

空間に広がりと軽やかさが生まれます。

・手すりの簡素化:

・細い金属のロッドやワイヤー、ガラスなど、視覚的に邪魔にならない素材を使用します。

・壁に埋め込むようなデザインや、ミニマルな形状の手すりを選ぶことで、存在感を抑えます。

・親柱・子柱の省略または細分化: 可能な限り細くしたり、デザインの一部として溶け込ませたりします。

  • 素材の厳選と統一:

・単一素材の採用: 木、コンクリート、スチールなど、一種類の素材で階段全体を構成することで、

素材が持つ本来の美しさが際立ち、視覚的なノイズが減少します。

・無垢材や打ち放しコンクリートの活用: 素材そのもののテクスチャーや表情を活かし、装飾を排除します。

  • 色彩の抑制:

・モノトーンやニュートラルカラー: 白、グレー、黒などの無彩色や、彩度の低い色を用いることで、

階段自体の形状や光の陰影が強調され、静謐な美しさが生まれます。

・空間全体との調和: 周囲の壁や床の色と合わせることで、階段が空間に溶け込むような一体感を創出します。

  • 照明の工夫:

・間接照明やフットライト: 直接的な照明ではなく、足元を照らすフットライトや、階段の裏側に仕込んだ間接照明を用いることで、

光のラインや陰影が美しく浮かび上がり、ドラマチックな効果を生み出します。

・光源の隠蔽: 照明器具そのものを見せないことで、光の存在だけを感じさせ、より洗練された印象を与えます。

得られる効果:

・空間の広がりと開放感: 視線が遮られないため、実際の面積以上に空間が広く感じられます。

・洗練されたミニマリストな印象: 無駄を省くことで、モダンでスタイリッシュな空間を演出します。

・素材や構造の美しさの強調: 余計な装飾がないため、素材本来の質感や階段の構造そのものがアートのように際立ちます。

・光と影の演出: シンプルな構成であるため、自然光や照明の当たり方によって、刻々と表情を変える美しい陰影が生まれます。

8.廊下における「引き算の美学」

廊下は移動のための通路であり、ともすれば閉鎖的で無機質な空間になりがちです。引き算の美学を適用することで、

機能的でありながらも心地よく、洗練された空間に変貌させることができます。

具体的なアプローチ:

1)壁面の情報の排除:

・飾り気のなさ: 絵画や写真などの装飾品を極力置かず、壁面そのものの質感や色を活かします。

・建具の同化: ドアや収納の扉を壁と同じ素材や色にし、ラインを揃えることで、壁面が一体的に連続し、

視覚的なノイズを排除します。

・巾木(はばき)や廻縁(まわりぶち)の省略・最小化: 壁と床、壁と天井の境界線を曖昧にすることで、

空間の連続性を高めます。

2)照明の隠蔽と効果的な配置:

・間接照明: 天井や壁の窪みに照明を仕込む、コーブ照明やコーニス照明を用いることで、柔らかな光が空間全体に広がり、

廊下の奥行き感を強調します。

・ダウンライトの最小限化: 必要最小限のダウンライトを、規則的に配置することで、機能的な明るさを確保しつつ、

ミニマルな印象を保ちます。

・窓の活用: 自然光を最大限に取り入れ、明るく開放的な廊下にする。

  • 収納の統合と隠蔽:

・壁面収納の埋め込み: 壁に完全に埋め込まれた収納を設けることで、収納スペースが外部から見えず、

廊下のすっきりとした印象を保ちます。

・取っ手のレス化: プッシュオープン式や掘り込み取っ手など、取っ手を目立たなくすることで、収納の存在感を消します。

  • 床材の統一性:

・単一素材・単一色: 廊下から続く部屋まで同じ床材を使用することで、空間に連続性と広がりが生まれます。

・無垢材や大判タイル: 素材そのものの美しさを活かし、継ぎ目を最小限にすることで、視覚的な途切れを減らします。

得られる効果:

・空間の連続性と奥行き感: 視覚的な障害が少ないため、廊下全体が長く、広く感じられます。

・静かで落ち着いた雰囲気: 無駄な情報がないため、心が落ち着き、集中できる空間が生まれます。

・光と影の美しさの強調: シンプルな壁面に光が当たることで、豊かな陰影が生まれ、空間に深みを与えます。

・洗練された高級感: 細部にまでこだわったシンプルなデザインは、上質な空間を演出します。

階段と廊下における「引き算の美学」は、共通して以下の点を重視します。

・機能性の追求: 無駄を省くことで、むしろ本質的な機能が際立つように設計します。

・視覚的ノイズの排除: 色、素材、形状、情報量を極限まで絞り込み、すっきりとした印象を目指します。

・素材の美しさの尊重: 素材そのものの質感や表情を最大限に活かします。

・光の演出: 自然光や人工照明を巧みに利用し、空間に深みと表情を与えます。

これらのアプローチは、単にシンプルにするだけでなく、空間に精神的なゆとりや、そこに住まう人々の感性を刺激するような、

奥深い美しさを生み出すことを目指します。

まとめ

階段と廊下は、単なる通路ではなく、建物内の動線を構成し、空間の機能性、安全性、快適性、

そして美観に深く関わる「セット」として捉えるべき要素です。それぞれの設計が互いに影響し合い、建物全体の空間体験を形成します。

両者の関係性を理解し、総合的にデザインすることで、より質の高い建築空間が生まれると言えるでしょう。

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